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2024年度選手権競技全日本大会取材トピックス
| 2024年度競技も9月より後半戦がスタート。今回は女子アマ・グランドシニア・アマ選の全日本選手権大会各会場で集めたトピックスをお届けいたします。
※文中カッコ内の年齢は競技当日の年齢です。
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【全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権】
【全日本グランドシニアアマチュアゴルファーズ選手権】
◆5月29日(水)~5月30日(木)
◆栃木県/那須野ヶ原カントリークラブ
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女性のゴルフライフを応援します!“WOMEN'S GOLF NOW” キャンペーン |
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女性のゴルフライフを応援します!
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全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権の初日、会場においてJGA(公益財団法人 日本ゴルフ協会)とゴルフ関連団体協働による、女性ゴルファーの普及推進活動 “WOMEN'S GOLF NOW” のキャンペーンとして、チラシとボールマーカーが参加選手に配布されました。この活動は、より多くの女性にゴルフを楽しんでいただき、ゴルフを始めていただくきっかけづくりや、ゴルフを継続してプレーしてもらうことを目的として行われているもので、キャンペーン期間中にポスターが掲示されている場所で様々な特典が得られますので、女性ゴルファーの皆さんには是非ご活用していただければと思います。PGSは女性ゴルファーを応援いたします!
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苦手意識を克服した、よきライバルからの金言 |
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最終日に3アンダー、69で回り優勝した徳永歩選手
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徳永歩選手(18歳)が、2位グループに4打差をつける圧勝で幕を閉じた今年の全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権。最終日、最終組で齋藤愛桜選手(17歳)、横山珠々奈選手(20歳)、戸髙玲奈選手(16歳)の3選手がスコアを落とす中、ただ一人3バーディ・ノーボギーの69で回る見事なプレーでしたが、その裏に、よきライバルからの金言があったことを明かしてくれました。
「初日が終わった後、西日本地区決勝で優勝した寺岡沙弥香さんに、優勝争いの中での気持ちの持ち方について聞いたんです」と徳永選手。最終日の優勝争いの中で自ら崩れてしまうことが多く、まさに西日本地区決勝もそれで優勝を逃したため、その相手に直接アドバイスを求めたとのこと。その結果、「前半は相手のスコアを気にせず、自分の目標スコアに集中。後半に入って追いついてからは相手を意識しながら無理をせずパーを取ることに集中しました」とし、それが終盤でのバーディ(7番)に繋がったとのこと。
徳永選手は、その後行われたJGA主催の日本女子アマチュアゴルフ選手権においても4位タイに入賞。惜しくも優勝には一歩届きませんでしたが「全日本女子アマ選での優勝争いを経験したおかげで自信がつきましたし、いいプレーができました」と語っていただきました。
そんな徳永選手の一助となった寺岡沙弥香選手。今回は初日の74も響き12位タイに終わりましたが、2日間で奪ったバーディは徳永選手と同じ7個と、実力の片鱗を見せてくれました。また、今大会前に出場したオーガスタナショナル女子アマチュアでは3オーバー、17位タイの成績を残し「オーガスタナショナルゴルフクラブは絵の具で描いたように綺麗なコースでした!」と、笑顔で語ってくれました。
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今大会は12位タイに終わった寺岡沙弥香選手
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「ある意味、終わってほしくなかった」プレーオフの激闘 |
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優勝の辻幸博選手(右)と武田幸雄選手
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今年の全日本グランドシニアアマチュアゴルファーズ選手権は、通算9オーバー、153ストロークで並んだ辻幸博選手(73歳)と武田幸雄選手(71歳)によるプレーオフとなりましたが、4ホールに亘るプレーオフは、まさに激闘と呼ぶに相応しい稀に見る好勝負でした。
使用ホールは1番→18番ホールの繰り返し。どちらも特徴的な難易度の高いパー4ですが、ドライバーショットは何度打ってもフェアウェイのほぼ同じ場所をとらえ、双方譲らず。途中、辻選手が距離表示を見間違え、武田選手は距離計測器のバッテリーが切れてしまうアクシデントがありましたが、パッティングを含めたグリーン周りの上手さは、さすが百戦錬磨の技。グランドシニアならではのテクニックでカバーし、勝負は4ホール目に。同行した野内尚美競技委員が「この勝負、ある意味終わってほしくないですね……」と思わず口にするほど。最終的に武田選手がグリーン左に外し、アプローチを寄せきれずに勝負は決着しましたが、1時間を超える激闘を終えた両選手に惜しみない拍手が送られました。
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激闘を終え、握手を交わす両選手
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【全日本アマチュアゴルファーズ選手権】
◆6月11日(火)~12日(水)
◆兵庫県/武庫ノ台ゴルフコース
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大器の予感、武田選手が日本タイトル2冠達成 |
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早くも大器の予感漂う武田選手
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名匠・上田治氏設計の武庫ノ台ゴルフコースで行われた今年の全日本アマチュアゴルファーズ選手権、優勝したのは武田紘汰選手(16歳)。昨年、JGA主催の日本ジュニアゴルフ選手権に優勝した注目の高校2年生。2日間通じて6バーディ・ノーボギー、通算12アンダー、132ストロークという素晴らしい内容でした。
「苦手なクラブはありません」という武田選手。2日間共、特にアイアンの調子がよく「ショートホールはすべてピンに絡みました」という好調ぶり。同組の選手たちもホールアウト後に「ムチャクチャ上手かった!」と舌を巻いていました。中学時代は陸上の長距離選手だったという武田選手。そのとおり、まさにマラソン選手のように細い体形で、体格のいい大学生と比べると一層細い印象ですが、身体の使い方が上手いのかショットは大きく曲がらず、アプローチ・パターの感覚も絶妙、まさにオールラウンドプレーヤーという印象で、目標とする選手について聞かれると、「松山英樹さんです!」とはっきり答える姿が印象的でした。早くもビッグタイトル2冠制覇を達成し、今後の活躍が益々楽しみな選手ですね。
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18番ホールを仲よく歩いて上がってきた最終組。
左から上田涼真選手、清水蔵之介選手、山本詠太選手、武田紘汰選手の4名。
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若い彼らとの勝負を楽しんでいます |
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中部日本地区決勝優勝の吉田達功選手
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「今日はすごい組に入れられてしまいました(笑)」と笑いを浮かべるのは吉田達功選手(46歳)。今年の中部日本地区決勝で優勝し、40歳代の選手として15年ぶりの快挙を達成した。
中部日本地区を代表する覇者として、初日は各地区決勝のチャンピオンと同組となりましたが、東日本A地区優勝の岩井光太選手(19歳)を始め、西日本地区優勝の山田龍之介選手(15歳)、歴代優勝者の亥飼陽選手(18歳)と、全日本タイトルを虎視眈々と狙うジュニア、大学生3人と同組。
「中部日本地区決勝で一緒だった彼らはドライバーショットで優に300ヤードから320ヤードは飛ばしていました。そこまで飛ばされると、逆にショックも受けないほど遥か前に行っているので諦めもつきますよね(笑)今日の彼らはそこまで飛ばさないけど、各地区の優勝者だけあってさすがに上手いですね。若い彼らと一緒に回らせてもらって、楽しく思い出のラウンドになりました」と吉田選手。通算10オーバー、118位タイと立派な成績で2日間の競技を終えました。
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2日間健闘を見せた吉田選手
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