2023年度選手権競技全日本大会取材トピックス
 前回に引き続き、今回はシニア・女子ミッドアマ選の全日本大会でのトピックスをお届けいたします。

【全日本シニアアマチュアゴルファーズ選手権】
【全日本女子ミッドアマチュアゴルファーズ選手権】
◆6月27日(火)~28日(水)
◆千葉県/千葉よみうりカントリークラブ

ドラマが生まれた最難関の18番ホール


 千葉よみうりカントリークラブの中で、最難関の18番ホール・パー3。シニアが202ヤード、女子ミッドアマが189ヤード。あの、東京よみうりカントリークラブの18番ホールと全く同じ設計で作られていることから、当クラブの名物ホールとして人気です。そして今回もここ18番ホールにおいて劇的なドラマが生まれました。


 シニアは2日間が終わり、通算3アンダー、141ストロークで鎌島俊夫選手と藤井広文選手が並びプレーオフへ突入。右奥いっぱいに切られたホールに対し、鎌島選手が左手前のバンカー、藤井選手はグリーン右に外し、残り距離約30ヤード超のバンカーから脱出した鎌北選手が、約6メートルのパーパットを捻じ込み勝負がつきましたが、本選から攻略に苦戦する選手が多く、グリーンを外したらボギー必至。平均スコアはシニアが初日3.53、最終日3.91、女子ミッドアマが初日3.83、最終日4.13と、その難しさを物語っていました。
右奥いっぱいに切られたホールロケーションが、ドラマを演出しました

決着し、握手を交わす藤井広文選手(左)と鎌島俊夫選手

中部日本地区の仲間に囲まれる藤井広文選手(左から4番目)

東も中部も西も、みんな仲良し女子ミッドアマ
いつでもどこでも仲良しな女子ミッドアマ選手の皆さん

 アマチュアゴルファーズ選手権すべてのカテゴリーの中でも、とりわけ女子ミッドアマチュアの皆さんは大の仲良し。スタートからすぐに打ち解け合って、カメラを向ければ皆さんこの笑顔。カメラを向けなくても「撮ってくださ~い!」と、よく声をかけられます。「パブ選はこの雰囲気が好きなんです(笑)」と口を揃える選手の皆さん。東日本も中部日本も西日本も分け隔てなく、仲よく交流することができるのもゴルフの魅力。皆さんのスコアが少しでもよくなるのであれば、これからもリクエストにお応えいたします!


表彰台に並んだ美しき歴代優勝者たち
左から2位の栗原悦子選手、須藤悠圭選手、3位の西尾瞳選手

 優勝の須藤悠圭選手(平成30年、令和3年)、2位の栗原悦子選手(平成29年)、3位の西尾瞳選手(令和1年)、美しき歴代優勝者の皆さんが上位3位に入賞しました。女子ミッドアマチュアは優勝経験のあるシード選手の皆さんが強く、毎年優勝争いを繰り広げていますが、実力が拮抗していて最後までわからない展開が多く、今年も終盤で長いバーディパットを決めた須藤選手が抜け出し、混戦の優勝争いに終止符を打ちました。You Tubeチャンネル「ゴル夫婦」で活動の幅を広げつつある須藤選手。見事、今大会3勝目を挙げ、女子ミッドアマチュア界の “新女王” の風格が漂ってきました。
新女王の風格が漂ってきた須藤悠圭選手