2022年度選手権競技全日本大会取材トピックス
 2022年度競技も9月より後半戦がスタート。今回は女子アマ・グランドシニア・アマ選の全日本選手権大会各会場で集めたトピックスをお届けいたします。

【全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権】
◆6月1日(水)~2日(木)
◆静岡県/静岡よみうりカントリークラブ
初夏の青空の下、今年も熱戦が繰り広げられました

次のヒロインは誰か!? 今年も熱き戦いが繰り広げられました
 今、最も注目が集まる女子ゴルフ。双子の岩井姉妹や先の全米女子アマチュアゴルフ選手権に優勝した馬場咲希選手など、プロ・アマを問わず本大会をステップに目覚ましい活躍を見せる女子選手たち。そんな彼女たちを追うように、今年も熱い戦いが繰り広げられた全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権。最終日、最終組がスタートする際には、スタートの様子を一目見ようと多くのグランドシニア出場選手が1番ティに集まるほどでした。
海外遠征の疲れも見せず、笑顔で談笑する上田選手(一番右)

 本大会前には昨年優勝者の上田澪空選手(16歳)が、シンガポールで行われたクィーンシリキットカップ アジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権のメンバーとして20年ぶりの団体優勝を果たし、帰国早々に本大会へ参戦。本大会では連覇達成とはなりませんでしたが、見事8位タイに入賞しました。
「(本大会は)昨年のようにはいきませんでしたが、こちらへ到着して『優勝おめでとう』と声をかけていただいたのがうれしかったです」と、ここ一年ナショナルチームのメンバーとして急成長を遂げた上田選手。今後、さらなる成長と活躍に期待いたします。
歴代優勝者の神谷そら選手(左)と岡田樹花選手

 また、上田選手の他、歴代優勝者では2017年大会優勝者の神谷そら選手(19歳)、2019年大会優勝者の岡田樹花選手(19歳)も奮闘。神谷選手は最終組でプレー、岡田選手は最終組の4組前から前半5アンダーで回って一時トップに迫るなど、見せ場を作りました。共にプロを目指す両選手、今後のご活躍を楽しみにしております。
最終日は多くのギャラリー(グランドシニア出場選手)がスタートを見守りました。


【全日本グランドシニアアマチュアゴルファーズ選手権】
◆6月1日(水)~2日(木)
◆静岡県/静岡よみうりカントリークラブ
勝負も大詰めの17番、ラインを読む木村選手

勝因は自作のノート。日々の学習が大切です!
 優勝した木村雄一選手(72歳)が勝因に挙げたのが、攻略メモが記された一冊のノート。B5サイズをポケットサイズに加工した自作のノートには、各ホールのレイアウト図と共に手書きで書かれたグリーン図、バンカーの位置、距離など詳細な情報が書き込まれ、
「安全な場所、危険な場所、練習ラウンド毎に使ったクラブの番手、距離など、これを家で何回も何回も見直して学習するんです」と、ノートを手に説明していただきました。
「私はどちらかといえばサラリーマンゴルファー。初めてのコースで、尚且つアンダーパーで優勝するなんてことは考えられませんが、日頃からの練習の積み重ねはもちろん、やはりこうした日々の学習によって結果がついてくるということですよね。それが勝因です」と、木村選手。2日間共にエージシュート達成というご褒美までついてきました!
詳細なメモが記入されたノートを見せていただきました



使用クラブとボールを手に笑顔の岩崎選手

岩崎勤選手がホールインワンを達成!
 第1ラウンドが行われた初日、8番ホール(144ヤード・パー3)において、岩崎勤選手(72歳)がホールインワンを達成。打ち下ろしのこのホール、風はやや左からの横風で使用クラブは8番アイアンでした。
「2メートルぐらい手前から転がって入りました。ゴルフ歴52年目にして初めてでしたのでびっくりしました(笑)」と、笑顔の岩崎選手。アウトスタートだったこの日、出だしから連続ボギーでスコアを落としていたところの快挙達成でした!

【全日本アマチュアゴルファーズ選手権】
◆6月14日(火)~15日(水)
◆兵庫県/グランドオークプレイヤーズコース
歴代優勝者の北村聡馬選手が10年ぶりに出場
 2012年、第46回大会チャンピオンの北村聡馬選手(26歳)が10年ぶりに本大会へ出場。久しぶりの競技参加を楽しみにしていたという北村選手は「久しぶりに学生と回りましたが、当時とずいぶん変わりましたね(笑)初日の雨の中、よくこんなスコアが出るもんだと思いました」と、レベルの高さに驚きを隠せない様子。それでも最終日は後半のインで33をマークするなど、さすが歴代優勝者の貫禄で締め括りました。高校卒業後は大学に進学し、ゴルフ部には入らなかったという北村選手。現在は会社員として一般企業に勤める身。
「平日はこれ以上休めません。今年はミッドアマにも参加予定ですが、土日開催なので本当にありがたいです」と、社会人ゴルファーの悩みを抱えつつも、次戦のミッドアマ出場を楽しみにされていました。

優勝カップと10年ぶりにご対面いただきました!



若い選手の中で大健闘の廣部選手(左から2人目)

廣部清隆選手が最年長出場を果たす。
 今大会の最年長出場は廣部清隆選手(62歳)。姉ヶ崎カントリー倶楽部で予選通過を果たすと、イーストウッドカントリークラブでの東日本A地区決勝では最終日トップと4打差の位置から上位争いを展開。18位タイで堂々の全日本大会進出を果たしました。
「場違いな感じもするけど、学生やジュニア選手と回る機会もそうないし、楽しいですよ! 100ヤード置いていかれますけどね(笑)」と、苦笑いを浮かべる廣部選手。しかし、これこそが本選手権の醍醐味。若い選手と同じフィールドで戦える楽しさは、経験した人でしか味わえないもの。全日本大会でのプレーを心底楽しんでいらっしゃいました。
2日間健闘した廣部選手。来年も挑戦をお待ちしています!